「健康になりたければ、油を見直そう!」血管年齢と油の関係について国家資格保有者が解説 【整体院oasis 木更津】

血管年齢と油は関係がある⁉︎

分かります、揚げ物は本当に美味しいですよね!

サクサクの衣を口にした瞬間の満足感は、何物にも代えがたい魅力です。

しかし、その美味しさの裏側で、あなたの『血管年齢』に負担がかかっているのも事実です。

高温で使われた油は酸化が進みやすく、その油を繰り返し摂ることで、血管は徐々に硬く、老けてしまいがちになります。体にとっては、揚げ物の油は例えるなら『錆びたパイプを流れる水』のようなものです。

「食べちゃダメ!」とは言いません。でも、血管への油の影響を知るだけでも食事への意識が変わってくるかもしれません。

今回は、『血管年齢と油の関係』についてお伝えしたいと思います。

 

 

摂取する油の種類が大切⁉︎

お惣菜コーナーで販売されている「揚げ物」。

そこに使われている油は、血管年齢に影響を与えるいくつかの要因を含んでいます。

一般的に、市販や外食の揚げ物には、コストや揚げ上がりの仕上がり(カラッと揚がる、においが少ないなど)を考慮して、以下のような油が使われることが多いです。

◯キャノーラ油(菜種油)

◯大豆油

◯コーン油(とうもろこし油)

◯パーム油

◯ラード(豚脂、動物性脂肪)

これらの油をブレンドしたサラダ油

これらの油自体や、その使い方によって、血管年齢を老けさせるリスクがあります。

1. 酸化と有害物質(最も大きなリスク)

市販の揚げ物の油が血管に与える最も大きな懸念は、「油の酸化」「再加熱」です。

●酸化した油の有害性:
繰り返し高温で使われる油は酸化が進み、過酸化脂質アルデヒド(ヒドロキシノネナールなど)といった有害物質が生成されます。

これらの物質は、体内で動脈硬化を促進し、血管の細胞やDNAにダメージを与え血管年齢を老けさせる原因となり、胸焼けや腹痛の原因になることもあります。

2. 脂肪酸のバランスと炎症

多く使われる植物油(大豆油、コーン油、一般的なサラダ油など)は、オメガ6系脂肪酸(リノール酸)の含有量が多い傾向にあります。

●オメガ6系の過剰摂取:
オメガ6系脂肪酸は必須脂肪酸ですが、摂りすぎると体内で炎症を促進し、動脈硬化のリスクを高めることが指摘されています。

●バランスの悪さ:
血管に良いとされるオメガ3系脂肪酸(青魚、えごま油、アマニ油など)の摂取量が少ない現代の食生活において、市販の揚げ物でオメガ6系を過剰に摂ってしまうと、血管への悪影響が大きくなります。

3. トランス脂肪酸

揚げ物の調理過程で、精製度の高い植物油や、一部の固形の油脂(ショートニングなど)が高温にさらされることで、トランス脂肪酸が微量に生成される可能性があります。

●トランス脂肪酸のリスク:
悪玉(LDL)コレステロールを増やし、善玉(HDL)コレステロールを減らすため、心臓病や動脈硬化のリスクを高めることがわかっています。

健康的な血管にするためには⁇

摂取する油の種類によって、血管に良い影響を与えるものと、動脈硬化などを進めてしまう可能性があるものがあります。

次は、「血管に良い影響を与える油」「摂り過ぎに注意が必要な油」について先ほどの内容をより詳細にお伝えしていきます。

1. 血管を若く保つのに役立つ「良い油」

主に不飽和脂肪酸と呼ばれる種類の油です。これらは血液中のコレステロールや中性脂肪の値を整えたり、血管の柔軟性を保ったりする働きが期待されます。

種類 主な成分 含まれる食品・油 血管への作用(期待される効果)
オメガ3系脂肪酸 (n-3系) EPA、DHA、-リノレン酸 青魚の脂、えごま油、アマニ油 血栓を防ぐ、血管の炎症を抑える、悪玉コレステロール・中性脂肪を減らす、血管をしなやかに保つ。特に血管の健康に重要とされます。
オメガ9系脂肪酸 (n-9系) オレイン酸 オリーブオイル、なたね油、米油、アボカド 悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールは減らさない、動脈硬化の予防。酸化しにくい性質があります。

 

*ポイント:
オメガ3系(えごま油、アマニ油など)は熱に弱く酸化しやすいので、加熱せずにサラダにかけるなどして摂るのがおすすめです。

 

2. 摂りすぎに注意が必要な油

主に飽和脂肪酸や、特定の不飽和脂肪酸のバランスの乱れが、血管の老化を招く可能性があります。

種類 主な成分 含まれる食品・油 血管への作用(リスク)
飽和脂肪酸   バター、ラード、肉の脂身、生クリーム、ココナッツオイル(中鎖脂肪酸は除く) 摂りすぎると悪玉コレステロールを増やし、動脈硬化のリスクを高める可能性があります。
オメガ6系脂肪酸(n-6系) リノール酸 サラダ油、コーン油、ごま油、大豆油 必須脂肪酸ですが、摂りすぎると血管に炎症を起こし、動脈硬化を促進する可能性が指摘されています。オメガ3とのバランスが重要です。

 

*ポイント:
揚げ物や脂っこい食事が多いと、飽和脂肪酸やオメガ6系脂肪酸の過剰摂取になりやすく、血管年齢の老化を早める一因になり得ます。

まとめ

健康的な血管年齢を保つためには、

●オメガ3系(DHA・EPA:魚、えごま油、アマニ油など)やオメガ9系(オレイン酸)といった良い油を意識して摂る。

●飽和脂肪酸(肉の脂身、バターなど)やオメガ6系(一般的なサラダ油)を摂りすぎないようにバランスに注意する。

揚げ物(特に外食や惣菜)は、食べる頻度を減らし、たまに楽しむ程度に抑える。

野菜や果物に含まれるビタミンEポリフェノールなどの抗酸化物質抗酸化作用のある食品と一緒に摂ることは、体内の酸化ストレスを軽減するのに役立ちます。揚げ物と一緒にサラダなどをたっぷり摂る。

油だけでなく、塩分の摂りすぎや糖質の過剰摂取も血管には悪影響を与えるため、食生活全体のバランスが重要になります。

油を賢く選び、オメガ3やオリーブオイルなどの良質な油をバランス良く取り入れることが、心臓病や脳卒中といった生活習慣病から身を守り、健康長寿に繋がる鍵となります。

日頃から、油の摂り方について考えてみると血管を若くし、健康へとつながってきます。

食事の見直しをしてみるのはいかがでしょうか?

 

そのほか『栄養』についての過去のブログもご参照ください。

https://oasis-bodyslinkmind.com/blog/栄養

*上記、URLをクリックしますとブログページへと繋がります。

 

 

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ABOUT US
金子 隆一
高校卒業後に君津市にある千葉医療福祉専門学校へ入学し、国家資格である理学療法士の免許を取得。卒業後は、木更津市にある君津中央病院へ入職し、整形外科・脳外科・神経内科など様々な診療科目におけるリハビリテーションを学びながら2年間勤務。その後、富津市にある加藤大介クリニックに開業から約20年間勤務し約50000万人の方を施術し、それと同時にスポーツトレーナーとして高校野球部をサポート。昨年2024年4月に木更津市に整体oasisを開業。整体業のほかに地域のスポーツ団体にスポーツ障害の予防を指導し、地域で活動中。