腹八分目がなぜ「最高のクスリ」か? 過食が招く首肩こりの深層医学
「食べ過ぎた後、なぜか肩が重い…」
—その不調、実は自律神経と内臓が発する悲鳴です。
古来より伝わる知恵「腹八分目」は、単なるダイエット法ではなく、自律神経と全身の筋緊張を守るための、現代医学も支持する究極のセルフケアなのです。
過食(食べ過ぎ)が、私たちを悩ませる首肩の慢性的な凝りや痛みに直結する、複雑な医学的メカニズムを解説します。

1. 脳も内臓も疲弊!交感神経の過剰優位
食べ過ぎは、体を休ませるどころか、フル稼働の「戦時体制」に追い込みます。
食べ過ぎによる交感神経過剰遊のメカニズム
▶︎消化器官のオーバーロード:
大量の食事を胃腸が処理するためには、大量のエネルギーと血流が消化管に集中します。この急激な負荷は、身体にとって強いストレスとなり、活動と緊張を司る交感神経を優位にさせます。
▶︎全身の「戦闘モード」:
交感神経が優位な状態が続くと、無意識に全身の筋肉が緊張します。特に重い頭を支える首や肩の筋肉(僧帽筋など)は、ストレス反応の反射として硬直しやすく、血流が悪化。これが凝りや痛みとして現れるのです。
▶︎データが示す疲労:
食べ過ぎによる急激な血糖値の変動も、交感神経の活性化を促し、体が過剰に反応することで、単なる満腹感以上の疲労感を引き起こします。
2. 内臓からのSOS!「腹八分目」が防ぐ内臓体壁反射
胃腸の過度な拡張や不調は、離れた場所にある首や肩に「痛み」として誤って伝わります。
これが内臓体壁反射です。
内臓体壁反射のメカニズム
▶︎神経の「誤接続」:
胃や食道の不調を伝える神経は、脊髄の中で、首や肩の筋肉の感覚を伝える神経と同じ場所(分節)で合流しています。
▶︎反射的な筋収縮:
満腹状態による胃の過度な拡張や、消化不良による内臓の異常な動きは、脊髄でこの共有ルートを刺激します。その結果、脳が内臓ではなく「肩の筋肉が緊張している」と誤認し、反射的に首肩周りの筋肉を強く収縮させてしまうのです。
▶︎共感ポイント:
消化器系が疲れると、背中が張ったり、猫背になりがちですが、これも内臓の疲労を軽減しようとする反射的な防御姿勢の一つです。
3. 脳腸相関を守る「腹八分目」の知恵
消化器系の健康は、迷走神経を介してダイレクトに脳のストレスレベルに影響します。
『腹八分目』のメカニズム
▶︎迷走神経の平和維持:
迷走神経は、脳と内臓をつなぐ主要な神経であり、「脳腸相関」の鍵です。消化管の状態に関する情報を脳にフィードバックしています。
▶︎過食によるストレス:
食べ過ぎによる消化管内の炎症や異常な刺激は、迷走神経を介して脳に伝わり、「身体的なストレス」として認識されます。
▶︎筋緊張の慢性化:
脳が継続的にストレス信号を受け取ると、HPA軸(ストレス応答系)が活性化し、全身の緊張状態が慢性化します。その結果、首肩の凝りも一時的なものではなく、日常的な不調として固定化されてしまいます。
まとめ:最高のセルフケアは「量」のコントロール
「腹八分目」の習慣は、この複雑な神経メカニズムをリセットする最も効果的で安価な方法です。
食事の量をコントロールすることで、消化器系の過剰な負担を避け、自律神経のバランスを保ち、内臓からの不必要な反射を未然に防ぎます。
今日から、一口減らす勇気が、明日のあなたの軽い首と、安定した心の健康を築きます。
その他、『肩こり』について書かれているブログも、ぜひご参照ください!

https://oasis-bodyslinkmind.com/blog/肩こり

高校卒業後に君津市にある千葉医療福祉専門学校へ入学し、国家資格である理学療法士の免許を取得。卒業後は、木更津市にある君津中央病院へ入職し、整形外科・脳外科・神経内科など様々な診療科目におけるリハビリテーションを学びながら2年間勤務。その後、富津市にある加藤大介クリニックに開業から約20年間勤務し約50000万人の方を施術し、それと同時にスポーツトレーナーとして高校野球部をサポート。昨年2024年4月に木更津市に整体oasisを開業。整体業のほかに地域のスポーツ団体にスポーツ障害の予防を指導し、地域で活動中。

















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