臼蓋形成不全に対する筋力トレーニングについて整体院の院長が解説【整体院oasis 木更津】

臼蓋形成不全でお悩みの方へ

臼蓋形成不全と診断され、将来への不安や日常生活での不便を感じていらっしゃるのですね。同じ悩みを抱え、痛みや違和感と付き合いながら日々を過ごしているかたも多いかと思います。

立ち上がるときや長時間歩いた後の股関節の痛み、階段の上り下りのつらさ、そして将来、歩けなくなってしまうかもしれないという不安。これらの症状は、臼蓋形成不全を持つ方々にとっては大変おつらいこと本当によく分かります。

でも、どうか一人で悩まないでください。同じように臼蓋形成不全と向き合っている人はたくさんいます。この病気と上手く付き合いながら、自分らしい生活を送ることは十分に可能です。

ここでは、臼蓋形成不全に関する正しい知識や、痛みを和らげるためのセルフケア、筋力エクササイズについてお伝えします。

臼蓋形成不全がなかなか良くならない理由

臼蓋形成不全は、股関節の骨盤側にある寛骨臼(かんこつきゅう)という受け皿が浅く、大腿骨頭(だいたいこっとう)という太ももの骨の先端が不安定になる状態です。

なかなか良くならない理由としては、以下の点が考えられます。

1. 臼蓋の形状の問題

  • 臼蓋が浅いため、大腿骨頭を十分に覆うことができず、股関節が不安定になりやすい
  • 一度変形した臼蓋は自然に元の形状に戻ることはない

2. 股関節への負担

  • 日常生活での動作(歩行、階段昇降、立ち上がりなど)で股関節に負担がかかりやすい
  • スポーツや重労働など、股関節に負荷のかかる活動を続けることで症状が悪化しやすい
  • 体重の増加は股関節への負担を増加させます。

3. 筋肉のバランスの崩れ

  • 股関節周囲の筋肉のバランスが崩れると、股関節の安定性が損なわれる
  • 筋肉の柔軟性や筋力低下も症状悪化につながる

4. 変形性股関節症への進行

  • 臼蓋形成不全は、長期的には変形性股関節症へ進行するリスクがある
  • 変形性股関節症が進行すると、痛みや可動域制限が強くなり、治療も難しくなる

臼蓋形成不全とハムストリングスの筋力との関係は?

臼蓋形成不全とハムストリングスの筋力トレーニングは、股関節の安定性を高め、症状の改善に役立つ可能性があります。

以下に、その効果と注意点をまとめました。

ハムストリングスの筋力トレーニングの効果

  • 股関節の安定性向上:
    • ハムストリングスは、股関節の安定性を維持する重要な筋肉です。
    • 筋力トレーニングによってハムストリングスを強化することで、股関節の安定性が向上し、臼蓋形成不全による不安定感を軽減できます。
  • 痛みの軽減:
    • ハムストリングスの筋力低下は、股関節周囲の筋肉のバランスを崩し、痛みを悪化させる要因となります。
    • 筋力トレーニングによって筋肉のバランスを整えることで、痛みの軽減が期待できます。
  • 歩行能力の改善:
    • ハムストリングスは、歩行時の股関節の動きにも重要な役割を果たします。
    • 筋力トレーニングによって歩行が安定し、歩行能力の改善が期待できます。
  • 変形性股関節症の進行抑制:

    • 臼蓋形成不全は、長期的には変形性股関節症へ進行するリスクがあります。
    • ハムストリングスの筋力トレーニングは、股関節への負担を軽減し、変形性股関節症の進行を抑制する可能性があります。

ハムストリングスの筋力トレーニングの注意点

  • 過度な負荷の回避:
    • 股関節に過度な負担をかけるトレーニングは、症状を悪化させる可能性があります。
    • 軽い負荷から始め、徐々に負荷を上げていくようにしてください。
  • 痛みの管理:
    • トレーニング中に痛みを感じた場合は、すぐに中止し、専門家に相談してください。
  • ストレッチとの併用:
    • ハムストリングスの柔軟性も重要です。
    • 筋力トレーニングと並行して、ストレッチも行うようにしましょう。

効果的なトレーニング方法の例

ブリッジ運動

基本的なブリッジ運動のやり方

  1. 仰向けに寝て、膝を立て、足の裏を床につけます。
  2. 腕は体の横に置き、手のひらを床につけます。
  3. お尻を持ち上げ、背中をゆっくりと床から離します。
  4. 肩から膝までが一直線になるように、体を持ち上げます。
  5. そのまま数秒間キープし、ゆっくりとお尻を床に戻します。

これらのトレーニングは、適切なフォームで行うことが重要です。

臼蓋形成不全でお悩みの方に、ハムストリングスの筋力トレーニングについて、上記の情報が役立つことを願っています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


ABOUT US
金子 隆一
高校卒業後に君津市にある千葉医療福祉専門学校へ入学し、国家資格である理学療法士の免許を取得。卒業後は、木更津市にある君津中央病院へ入職し、整形外科・脳外科・神経内科など様々な診療科目におけるリハビリテーションを学びながら2年間勤務。その後、富津市にある加藤大介クリニックに開業から約20年間勤務し約50000万人の方を施術し、それと同時にスポーツトレーナーとして高校野球部をサポート。昨年2024年4月に木更津市に整体oasisを開業。整体業のほかに地域のスポーツ団体にスポーツ障害の予防を指導し、地域で活動中。