野球肘でお悩みの方へ
野球肘の痛み、そして握力低下…。
「握力が落ちて、思うようにボールをコントロールできない…」 「このまま握力が戻らなかったら、もう野球を続けられないんじゃないか…」
そんな風に、一人で悩んでいませんか?
野球肘は、成長期の身体に過度な負担がかかることで起こりやすい怪我です。
特に、握力低下を伴う場合は、肘だけでなく、肩や腕全体のバランスが崩れている可能性もあります。だからこそ、無理をして悪化させてしまう前に、適切なケアをすることが非常に大切です。
握力低下は、野球肘の回復とともに改善していくことがほとんどです。一人で悩まず、私たちと一緒に、一日でも早く大好きな野球ができるように、焦らず、しっかりと治療に取り組んでいきましょう!
野球肘と握力の関係は?
野球肘と握力低下は、密接な関係があります。以下に、その関係性について詳しく説明します。
1. 野球肘による痛みと防御反応
- 野球肘は、投球動作によって肘に過度な負担がかかり、肘の内側や外側の靭帯、筋肉、骨などを損傷する怪我です。
- 痛みが生じると、体は自然と痛みを避けようとする防御反応を起こします。
- この防御反応により、肘周辺の筋肉が緊張し、特に握力に関わる筋肉の動きが制限されることがあります。
2. 肘周辺の筋肉の機能低下
- 野球肘によって肘周辺の筋肉が炎症を起こしたり、損傷したりすると、筋肉自体の機能が低下します。
- 特に、前腕の筋肉は握力に大きく影響するため、これらの筋肉の機能低下は握力低下に直結します。
- 具体的には、以下のような筋肉が影響を受けます。
- 尺側手根屈筋
- 浅指屈筋
- 回内筋群
3. 神経の圧迫
- 野球肘が進行すると、肘周辺の神経(特に尺骨神経)が圧迫されることがあります。
- 尺骨神経は、手の小指側や薬指の感覚、および握力に関わる筋肉の動きを支配しているため、圧迫されると握力低下やしびれなどの症状が現れます。
4. 投球フォームの変化
- 野球肘の痛みをかばうために、投球フォームが変化することがあります。
- フォームの変化は、肘だけでなく、肩や腕全体の筋肉のバランスを崩し、握力低下を引き起こすことがあります。
野球肘と握力低下に対するセルフケア
野球肘と握力低下に対するセルフケアは、症状の程度や原因によって異なります。ここでは、一般的なセルフケアの方法と注意点をご紹介しますが、必ず医師や専門家の指導のもとで行ってください。
1. ストレッチとエクササイズ
- ストレッチ: 肘周辺の筋肉の柔軟性を高めるために、ストレッチを行いましょう。ただし、痛みを感じる場合は無理に行わないでください。
- 前腕のストレッチ:手のひらを上に向けて腕を伸ばし、反対の手で指先を掴んでゆっくりと手前に引きます。
- 上腕のストレッチ:腕を肩の高さまで上げ、肘を曲げて手のひらを肩甲骨に近づけます。
- エクササイズ: 痛みが軽減してきたら、軽いエクササイズで握力や肘周辺の筋肉を強化しましょう。
- タオル絞り:タオルを両手で持ち、雑巾絞りのように絞ります。
- リストカール:軽いダンベルを持ち、手首を曲げ伸ばしします。
2. その他
- 栄養: 筋肉や骨の修復を助けるために、バランスの取れた食事を心がけましょう。特に、タンパク質、カルシウム、ビタミンDなどを積極的に摂取しましょう。
握力低下に対する追加のセルフケア
- 指のストレッチ: 指の関節や筋肉を柔らかく保つために、指のストレッチを行いましょう。
- ボール握り: 柔らかいボールを握ったり、離したりする運動を行い、握力を強化しましょう。
これらのセルフケアは、あくまでも補助的なものです。野球肘と握力低下の根本的な改善には、適切な治療とリハビリが不可欠です。
まとめ
- 野球肘による痛みや炎症が、握力に関わる筋肉の機能を低下させる。
- 神経の圧迫が、握力低下やしびれを引き起こす。
- 痛みをかばう投球フォームの変化が、筋肉のバランスを崩し、握力低下につながる。
握力低下が見られる場合は、野球肘が進行している可能性や、他の要因が関係している可能性もあります。

高校卒業後に君津市にある千葉医療福祉専門学校へ入学し、国家資格である理学療法士の免許を取得。卒業後は、木更津市にある君津中央病院へ入職し、整形外科・脳外科・神経内科など様々な診療科目におけるリハビリテーションを学びながら2年間勤務。その後、富津市にある加藤大介クリニックに開業から約20年間勤務し約50000万人の方を施術し、それと同時にスポーツトレーナーとして高校野球部をサポート。昨年2024年4月に木更津市に整体oasisを開業。整体業のほかに地域のスポーツ団体にスポーツ障害の予防を指導し、地域で活動中。
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