足の浮腫でお困りの方へ
こんにちは、【整体院oasis】です。
立ち仕事でも座り仕事でも、「夕方になると足がパンパン…」という悩み、ありませんか?
靴がきつくなる、だるくて重い、そして朝になってもなかなかスッキリしない「浮腫(むくみ)」。私も長時間のデスクワークを行った時や長時間立っていた時にも、この浮腫に何年も悩まされてきました。
マッサージしても、足を上げても、その場しのぎにしかならない…と諦めていたのですが、ある時、「膝の内側の、あるポイント」をマッサージしただけで、驚くほど足が軽くなったんです!
今日は、私が実体験から得た、この浮腫改善のヒントを、その科学的なメカニズムとともにお伝えします。
浮腫の発生メカニズム:なぜ下肢に水が溜まるのか
長時間の座位で浮腫が生じる原因は、単なる水分の滞留ではなく、『重力』と『循環機能の低下』にあります。
1. 「第二の心臓」筋ポンプ作用の機能不全
●問題の核心:
下肢の血液やリンパ液を心臓に戻すには、主にふくらはぎ(腓腹筋・ヒラメ筋)の収縮が必要です。この筋肉は「第二の心臓」とも呼ばれ、静脈血を押し戻すポンプの役割を果たします。
●座位の影響:
座り続けるとこの筋ポンプの活動が停止します。これにより、血液が重力に逆らえず下肢に貯留し、血管内の静水圧が上昇。結果として毛細血管から水分(血漿)が組織間へ漏れ出すフィルトレーション(濾過)が増加し、浮腫となります。
2. 筋膜のねじれと血管・リンパ管の圧迫
浮腫のもう一つの大きな原因は、全身を覆う「筋膜(Fascia)」です。
長時間同じ姿勢でいると、筋膜がねじれたり、硬く癒着したりします。
筋膜は血管やリンパ管を包み込んでいるため、そのねじれや緊張は、内部のリンパ管を直接圧迫し、体液の回収を妨げます。
鍵となる部位:半膜様筋と腓腹筋のクロスポイント
私がアプローチした部位は、まさにこの『筋ポンプ』と『筋膜のねじれ』に深く関わる重要な交差点でした。
1. 解剖学的な位置づけ
私がマッサージしたポイントは、膝の内側、具体的には大腿部の半膜様筋の腱と、ふくらはぎの腓腹筋の内側頭の腱が、膝窩(膝の裏)の上部周辺で交差・近接するエリアです。
この領域は、太ももとふくらはぎの主要な筋肉群が連携する筋膜の重要な接続点です。この接続点が固まると、ふくらはぎ全体の動きが悪くなり、ポンプ作用も低下します。
2. 東洋医学の視点
伝統的に、この部位の近くは、水分代謝や排泄に関わる腎臓や脾臓の経絡(例:陰谷、曲泉など)と関連付けられることがあります。東洋医学では、この部位を刺激することで、間接的に水分代謝の調整が図られると解釈されます。
マッサージが浮腫を改善した科学的メカニズム
特定のクロスポイントへのマッサージは、以下の二重の効果によって浮腫を改善したと考えられます。
1. 筋膜リリースによる循環の再開通
硬くなったクロスポイントを揉みほぐすことで、太ももとふくらはぎの境界でねじれていた筋膜がリリース(解放)されます。
これにより、圧迫されていた血管やリンパ管が開放され、リンパ液の流れ(リンパドレナージ)が物理的に再開通し、組織間に溜まっていた水分が効率よく回収され始めます。
2. 腓腹筋の過緊張緩和とポンプ機能の復活
腱の付着部への刺激は、神経反射を介して腓腹筋の過緊張を緩和します。筋肉がリラックスすることで、ポンプ作用の可動域が回復し、血液を送り出す力(静脈還流)が改善され、下肢に溜まった血液や水分の滞留を防ぎます。
セルフケアの実践:持続的なアプローチの導入
手によるマッサージは即効性がありますが、効果を長続きさせるためには「持続的な微刺激」が有効です。マッサージの効果をさらに高めるために、以下のアイテムを活用しましょう。
1. 円皮鍼(置き鍼)の活用
円皮鍼は、シールに付いたごく短い鍼が、ツボやトリガーポイントに持続的な微刺激を与えます。
【貼り方】
マッサージで確認した最も硬い・押して気持ち良いと感じるポイント(クロスポイント周辺)に、ピンポイントで一つ貼付します。これにより、持続的な血流促進と筋緊張の緩和を狙います。
https://item.rakuten.co.jp/shopdeclinic/sj-226/ より写真を引用
2. パワーテープ(チタン・メタックス配合)の活用
パワーテープは、特定の素材とテープによる圧迫で筋肉のリラックスをサポートするとされています。
【貼り方】
クロスポイントを起点に、その周辺の筋膜の走行(縦方向)に沿って数枚を貼ることで、広範囲の筋膜の緊張を緩め、リンパ液の流れをサポートする目的で使用できます。
https://item.rakuten.co.jp/cohro-epro/4940756239483a-1/ より写真を引用
3.セルフケアのステップ
①マッサージ(即効性):
お風呂上がりなど体が温まっている時に、クロスポイントを優しく揉みほぐし、初期の血流改善を図る。
②貼付(持続性):
その後、最も効果的だと感じたポイントに円皮鍼やパワーテープを貼り、2〜3日間継続的に刺激を与える。
まとめ:快適な『脚』を取り戻すために👣
この膝の内側の「クロスポイント」へのアプローチは、筋膜リリースと筋ポンプ作用の再活性化という、二重の科学的な効果によって浮腫を改善したと考えられます。
長時間の座位で浮腫に悩むすべての方にとって、このセルフケアが快適な下肢を取り戻すための強力な一助となることを願っています。ぜひ今日から試してみてください。
【注意点】 このセルフケアは、日常的な浮腫の改善を目的としています。急激な片足だけの腫れや、全身性の浮腫がある場合は、心臓や腎臓などの病気が隠れている可能性があるため、必ず専門の医師にご相談ください。
その他、日々の体に関する疑問やセルフケアの方法なども載せておりますので、ぜひその他のブログもご参照ください。
https://oasis-bodyslinkmind.com/staff
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高校卒業後に君津市にある千葉医療福祉専門学校へ入学し、国家資格である理学療法士の免許を取得。卒業後は、木更津市にある君津中央病院へ入職し、整形外科・脳外科・神経内科など様々な診療科目におけるリハビリテーションを学びながら2年間勤務。その後、富津市にある加藤大介クリニックに開業から約20年間勤務し約50000万人の方を施術し、それと同時にスポーツトレーナーとして高校野球部をサポート。昨年2024年4月に木更津市に整体oasisを開業。整体業のほかに地域のスポーツ団体にスポーツ障害の予防を指導し、地域で活動中。











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