野球肩でお悩みの選手へ
その痛み、決して一人で抱え込まないでください。
野球肩は、適切なケアとトレーニングで必ず改善します。まずは、痛みの原因を正確に把握することから始めましょう。
痛みを我慢しての練習は、症状を悪化させるだけでなく、他の部位の故障にも繋がりかねません。安静が必要な時期はしっかりと休み、段階的に復帰を目指しましょう。
また、投球フォームの見直しや、肩周りの筋力強化も重要です。専門家の指導のもと、正しいフォームを習得し、再発防止に努めましょう。
焦らず、根気強く取り組むことで、必ず以前のように力強いボールを投げられる日が来ます。
野球肩とは?
野球肩は、投球動作によって肩関節周囲に痛みが生じるスポーツ障害の総称です。
原因や症状は多岐にわたり、年齢や競技レベルによっても異なります。
以下に、野球肩についてまとめました。
原因
- 投球動作の繰り返しによるオーバーユース(使いすぎ)
- 不適切な投球フォーム
- 肩関節周囲の筋肉の柔軟性不足や筋力不足
- 成長期の骨端線障害(リトルリーグショルダー)
主な症状
- 投球時の肩の痛み:肩の後方や前方、側面に痛みがでる
- 肩の可動域制限:内に捻る動き(内旋)、外に捻る動き(外旋)に動きの制限が出る
- 肩の引っかかり感や不安定感
- 安静時の痛み:「ズキズキ」する痛み
野球肩がなかなか良くならない理由は?
野球肩がなかなか良くならない理由は、多岐にわたります。
主な要因としては、以下の点が挙げられます。
1. 原因の特定が不十分
- 野球肩は、腱板損傷、関節唇損傷、インピンジメント症候群など、さまざまな病態を含む総称です。
- 原因を特定せずに、単に「肩の使いすぎ」として安静にするだけでは、根本的な解決になりません。
- 正確な診断には、医師による診察や画像検査(MRIなど)が必要です。
2. 治療法の選択が不適切
- 安静、リハビリ、薬物療法、手術療法など、治療法は多岐にわたります。
- 症状や原因に応じて、適切な治療法を選択する必要があります。
3. リハビリテーション不足
- 野球肩の改善には、肩関節周囲の筋肉の柔軟性向上と筋力強化が不可欠です。
- リハビリテーションを怠ると、再発のリスクが高まります。
4. 投球フォームの改善不足
- 不適切な投球フォームは、肩への負担を増大させます。
- フォームを改善しない限り、症状が再発する可能性があります。
5. オーバーユース(使いすぎ)
- 成長期の選手は、骨や筋肉が未発達なため、オーバーユースによる影響を受けやすいです。
- 成人の選手も、過度な練習や試合出場は、肩への負担を増大させます。
- 投球数の制限や、十分な休息が必要です。
6. その他
- 栄養不足
- 睡眠不足
- 体の柔軟性不足
これらの要因が複合的に絡み合っている場合もあります。
野球肩と体幹筋筋力の関係は?
野球肩と体幹筋力低下は、密接な関係があります。
体幹は、投球動作における力の伝達や安定性に重要な役割を果たしており、体幹筋力の低下は、野球肩のリスクを高める要因となります。
体幹の役割
- 力の伝達: 投球動作は、下半身から体幹、そして腕へと力を伝達することで行われます。体幹の筋力が低下すると、この力の伝達がスムーズに行われず、腕や肩に過剰な負担がかかります。
- 安定性: 体幹は、投球動作中の体の安定性を保つ役割も担っています。体幹が不安定だと、投球フォームが崩れやすく、肩関節への負担が増大します。
体幹筋力低下が野球肩に与える影響
- 肩への負担増大:
- 体幹筋力が低下すると、下半身からの力が十分に伝わらず、腕や肩の筋肉で力を補おうとします。
- これにより、肩関節周囲の筋肉や腱に過度なストレスがかかり、炎症や損傷を引き起こしやすくなります。
- 投球フォームの乱れ:
- 体幹が不安定になると、投球フォームが崩れやすくなります。
- フォームの乱れは、肩関節への負担を増大させ、野球肩のリスクを高めます。
- 肩甲骨の動きの悪化:
- 体幹と肩甲骨は連動しており、体幹の安定性が低下すると、肩甲骨の動きも悪くなります。
- 肩甲骨の動きが悪くなると、肩関節の可動域が制限され、インピンジメント(衝突)などが起こりやすくなります。
体幹のトレーニング
- 野球肩の予防や改善には、体幹の筋力強化が重要です。
- プランク、クランチ、ローテーションなどの体幹トレーニングを取り入れましょう。
- 投球動作に近い動きを取り入れたトレーニングも効果的です。
体幹の強化は、野球肩の予防と改善だけでなく、パフォーマンス向上にも繋がります。
日頃から体幹トレーニングを意識しましょう。
「体の幹」と書いて、体幹と書きます。
体にとって幹になる部分が弱いと、四肢末端が自由に動かせないこと、また負担が強くかかります。
体幹のトレーニングは頻繁に行うことをお勧めします。
トレーニングについてお悩みの方は【整体院oasis】まで、お気軽にお声かけください。

高校卒業後に君津市にある千葉医療福祉専門学校へ入学し、国家資格である理学療法士の免許を取得。卒業後は、木更津市にある君津中央病院へ入職し、整形外科・脳外科・神経内科など様々な診療科目におけるリハビリテーションを学びながら2年間勤務。その後、富津市にある加藤大介クリニックに開業から約20年間勤務し約50000万人の方を施術し、それと同時にスポーツトレーナーとして高校野球部をサポート。昨年2024年4月に木更津市に整体oasisを開業。整体業のほかに地域のスポーツ団体にスポーツ障害の予防を指導し、地域で活動中。
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