腹式呼吸を行っている時に体の中はどのような状態になっているの?
腹式呼吸の「腹(お腹)」が膨らんだりへこんだりするのは、横隔膜の上下運動の結果、内臓が移動するためであり、お腹に直接空気が入っているわけではありません。
1. 吸気(息を吸う時)の解剖学的変化
①横隔膜の収縮・下降:
主役である横隔膜が収縮し、平らになりながら下に大きく下がります。
胸腔(きょうくう:肺が入っている空間)の容積が下方向に大きく広がり、陰圧(いんあつ)になります。
②肺の拡張:
胸腔の容積が広がると、それに引っ張られる形で、弾力のある肺が広がり、外部から空気が肺の中に流れ込みます。
③内臓の移動(お腹の膨らみ):
横隔膜が下に下がると、その下にある腹腔内の内臓(胃や腸など)が圧迫されます。内臓は後方(背骨側)にはあまり動けないため、前(お腹側)や下に向かって押し出されます。
この内臓の移動によって、お腹が外に膨らむのが腹式呼吸の最大の特徴です。
2. 呼気(息を吐く時)の解剖学的変化
①横隔膜の弛緩・上昇:
横隔膜の力が緩み、元のドーム状の形に戻りながら上に上がります。
胸腔の容積が小さくなります。
②肺の収縮と呼気:
胸腔が狭くなることで、肺が縮み、中の空気が押し出されます。意図的に息を吐き出すときには、腹筋(特に腹横筋)が収縮し、内臓を上に押し上げることで、横隔膜の上昇を助けます。
③内臓の復位(お腹のへこみ):
横隔膜が上昇し、腹筋が内臓を押し上げるため、お腹がへこみます。
腹式呼吸は、安静時の呼吸の約70%を担う横隔膜の動きを意識的に強めることで、胸式呼吸よりも多くの空気を取り込み、深い呼吸を可能にします。また、腹筋群を使うため、体幹(インナーマッスル)の強化にも役立ちます。
腹式呼吸はどのように行えばいいの?
わかりやすく説明されている動画をご紹介します。
●【リハビリ実践編(5)】腹式呼吸
千葉大学病院 公式チャンネル
http://www.youtube.com/watch?v=5sgfyulkAWI
●腹式呼吸① (横隔膜呼吸) 仰向け編
千代田区社会福祉協議会
http://www.youtube.com/watch?v=Nqh5S6oHPQ0
まとめ


高校卒業後に君津市にある千葉医療福祉専門学校へ入学し、国家資格である理学療法士の免許を取得。卒業後は、木更津市にある君津中央病院へ入職し、整形外科・脳外科・神経内科など様々な診療科目におけるリハビリテーションを学びながら2年間勤務。その後、富津市にある加藤大介クリニックに開業から約20年間勤務し約50000万人の方を施術し、それと同時にスポーツトレーナーとして高校野球部をサポート。昨年2024年4月に木更津市に整体oasisを開業。整体業のほかに地域のスポーツ団体にスポーツ障害の予防を指導し、地域で活動中。











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