肩こりとは? 肩こりでお悩みの方へ
肩こりとは、首筋から肩、肩甲骨にかけての筋肉が緊張し、張りや痛みが生じる不快な症状です。多くの人が経験する一般的な悩みであり、国民生活基礎調査では、男性の2位、女性の1位にランクインするほどです。多くの人が経験する不快な症状であり、その原因は様々ですが、姿勢や体のバランスの崩れも大きな要因の一つです。ここでは、肩こりとバランスの解剖学的な関係について詳しく解説します。
肩こりの原因
肩こりの原因は多岐にわたりますが、主なものとしては以下のものが挙げられます。
- 姿勢の悪さ: デスクワークやスマホの使い過ぎなど、長時間同じ姿勢での作業は、首や肩の筋肉に負担をかけ、肩こりの原因となります。特に、猫背や前かがみの姿勢は、首や肩の筋肉を常に引き伸ばした状態にし、肩こりを引き起こしやすくなります。
- 運動不足: 運動不足は、筋肉の血行を悪くし、柔軟性を低下させます。これにより、筋肉が緊張しやすくなり、肩こりへと繋がります。
- 冷え: 冷えは、血管を収縮させ、血行を悪くします。血行が悪くなると、筋肉に十分な酸素や栄養が行き渡らなくなり、疲労物質が蓄積されやすくなります。これが肩こりの原因となります。
- ストレス: ストレスは、筋肉を緊張させ、自律神経のバランスを乱します。自律神経の乱れは、血管を収縮させ、血行を悪くするため、肩こりを引き起こしやすくなります。
- 睡眠不足: 睡眠不足は、疲労回復を妨げ、筋肉の緊張を招きます。また、睡眠中に分泌される成長ホルモンは、筋肉の修復を促す働きがありますが、睡眠不足になると成長ホルモンの分泌量が減少し、筋肉の疲労が回復しにくくなります。
- その他: その他にも、加齢、肥満、高血圧、低血圧、内臓疾患などが肩こりの原因となることがあります。
肩こりの原因となる筋肉
肩こりの主な原因となる筋肉は、以下のものが挙げられます。
- 僧帽筋: 肩甲骨から首、背中にかけて広がる大きな筋肉で、肩をすくめる動作や腕を上げる動作に関わります。
- 肩甲挙筋: 肩甲骨の上角から頸椎にかけて付着し、肩甲骨を持ち上げる動作に関わります。
- 菱形筋: 肩甲骨の内側縁から脊椎にかけて付着し、肩甲骨を内側に引き寄せる動作に関わります。
- 棘上筋: 肩甲骨の棘上窩から上腕骨頭に付着し、腕を外転する動作に関わります。
- 棘下筋: 肩甲骨の棘下窩から上腕骨頭に付着し、腕を外旋する動作に関わります。
- 小円筋: 肩甲骨の外側縁から上腕骨頭に付着し、腕を外旋する動作に関わります。
- 肩甲下筋: 肩甲骨の内面から上腕骨頭に付着し、腕を内旋する動作に関わります。
これらの筋肉は、姿勢の歪みやバランスの崩れによって過度に緊張したり、柔軟性を失ったりすることで肩こりを引き起こします。
解剖学的な繋がり
肩甲骨は、鎖骨と関節を形成し、上腕骨と肩関節を形成しています。
これらの関節は、肩の様々な動作に関わっており、肩甲骨周囲の筋肉のバランスが崩れると、これらの関節の動きが悪くなり、肩こりを引き起こすことがあります。
また、頸椎は、頭を支える役割を果たしており、肩甲骨周囲の筋肉の緊張は、頸椎の歪みにも繋がることがあります。頸椎の歪みは、神経を圧迫し、肩こりだけでなく、首や腕の痛み、痺れなどを引き起こすこともあります。
バランスの崩れが肩こりを引き起こすメカニズム
- 姿勢の歪み: バランスが崩れると、体の軸が歪み、姿勢が悪くなります。
- 首や肩への負担: 姿勢の歪みは、首や肩に過度な負担をかけ、肩こりの原因となります。
- 筋肉の緊張: バランスが崩れると、体のバランスを保とうとして、首や肩の筋肉が常に緊張した状態になり、肩こりを引き起こします。
バランスと肩こりの関係
バランスは、立位や歩行時において体を安定させるために重要な要素です。
バランスが崩れると、体はそれを補正しようとして、特定の筋肉に過度な負担がかかります。
特に、肩甲骨周囲の筋肉は、バランスを保つために重要な役割を果たしており、バランスが崩れるとこれらの筋肉が常に緊張した状態になり、肩こりを引き起こしやすくなります。
また、姿勢の歪みもバランスの崩れに繋がります。例えば、猫背になると、頭が前に突き出し、肩が内側に丸まります。この姿勢では、肩甲挙筋や僧帽筋などの首や肩の筋肉が常に引き伸ばされた状態になり、肩こりの原因となります。
当院が担当した肩こりの症例
「 首、肩のコリを根本改善できました! 」
社会人になって、仕事をがんばると、首と肩のコリ感を強く感じるようになりました。放っておくと、痛みまで出て悩んでいたので、金子先生の施術で根本改善でき感動しました‼️
まとめ
肩こりは、姿勢やバランスの崩れによって引き起こされることがあります。
肩甲骨周囲の筋肉の緊張や柔軟性の低下、姿勢の歪みは、肩こりの原因となるだけでなく、頸椎や肩関節の機能にも影響を与えることがあります。
日頃から、立っている時の姿勢だけでなく、立っている時の重心やバランスのトレーニングなども、肩こりには必要な取り組みになるかもしれません(*個人差があります)。
バランストレーニングの方法など、わからなければぜひ【整体院oasis】までお問い合わせください。
肩こりのない生活を楽しみましょう!

高校卒業後に君津市にある千葉医療福祉専門学校へ入学し、国家資格である理学療法士の免許を取得。卒業後は、木更津市にある君津中央病院へ入職し、整形外科・脳外科・神経内科など様々な診療科目におけるリハビリテーションを学びながら2年間勤務。その後、富津市にある加藤大介クリニックに開業から約20年間勤務し約50000万人の方を施術し、それと同時にスポーツトレーナーとして高校野球部をサポート。昨年2024年4月に木更津市に整体oasisを開業。整体業のほかに地域のスポーツ団体にスポーツ障害の予防を指導し、地域で活動中。
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