関節弛緩性とは?
関節弛緩性(かんせつちかんせい)とは、関節の可動域が通常よりも大きく、関節が不安定な状態を指します。これは、関節を構成する靭帯や関節包が緩んでいることによって起こります。
関節弛緩性の原因
- 先天性: 生まれつき靭帯や関節包が緩い場合があります。
- 後天性: 外傷(捻挫、脱臼など)、過度な運動、特定の疾患(エーラス・ダンロス症候群など)によって引き起こされることがあります。
- 女性ホルモンの影響: 女性は男性に比べて靭帯が緩いため、関節弛緩性が起こりやすい傾向があります。
関節弛緩性の症状
- 関節の可動域が異常に大きい
- 関節が不安定で、脱臼しやすい
- 関節痛
- 関節の腫れ
- 運動能力の低下
関節弛緩性と筋力の関係は?
関節弛緩性と筋力は密接な関係にあり、互いに影響を及ぼし合います。
関節弛緩性が筋力に及ぼす影響
- 関節の不安定性:
- 関節弛緩性があると、関節が不安定になり、力を効率的に発揮することが難しくなります。
- 例えば、膝関節が緩いと、スクワットなどの運動で力を入れる際に、膝がぐらつき、十分な筋力を発揮できません。
- 筋力低下:
- 関節が不安定な状態では、筋肉は関節を安定させるために常に緊張した状態になります。
- この状態が続くと、筋肉は疲労しやすく、筋力低下につながることがあります。
- また、関節が不安定な為、筋肉を上手く使うことが出来ず、筋力低下につながる場合があります。
- 怪我のリスク増加:
- 関節が不安定な状態では、捻挫や脱臼などの怪我のリスクが高まります。
- 怪我をすると、筋力低下や運動能力の低下につながることがあります。
筋力が関節弛緩性に及ぼす影響
- 関節の安定性向上:
- 関節周囲の筋肉を強化することで、関節の安定性を高めることができます。
- 筋肉は、関節を支える靭帯や関節包の代わりとなり、関節の動きを制御する役割を果たします。
- 怪我の予防:
- 筋力強化によって関節が安定することで、怪我のリスクを減らすことができます。
- 特に、関節周囲の筋肉をバランス良く鍛えることが重要です。
関節弛緩性を持つ人の筋力トレーニング
関節弛緩性を持つ人が筋力トレーニングを行う際には、以下の点に注意する必要があります。
- 専門家の指導:
- 関節に負担のかからない適切なトレーニング方法を、医師や理学療法士などの専門家に相談しましょう。
- 低負荷・高回数:
- 関節に負担のかかる高負荷のトレーニングは避け、低負荷・高回数のトレーニングから始めましょう。
- 関節の安定性を意識:
- トレーニング中は、常に関節の安定性を意識し、正しいフォームで行うようにしましょう。
- バランスの良いトレーニング:
- 関節周囲の筋肉をバランス良く鍛えるために、様々な種類のトレーニングを取り入れましょう。
まとめ
関節弛緩性と筋力は相互に影響し合うため、両方のバランスを考慮した対策が重要です。
関節弛緩性を持つ人は、適切な筋力トレーニングを行うことで、関節の安定性を高め、怪我のリスクを減らすことができます。

高校卒業後に君津市にある千葉医療福祉専門学校へ入学し、国家資格である理学療法士の免許を取得。卒業後は、木更津市にある君津中央病院へ入職し、整形外科・脳外科・神経内科など様々な診療科目におけるリハビリテーションを学びながら2年間勤務。その後、富津市にある加藤大介クリニックに開業から約20年間勤務し約50000万人の方を施術し、それと同時にスポーツトレーナーとして高校野球部をサポート。昨年2024年4月に木更津市に整体oasisを開業。整体業のほかに地域のスポーツ団体にスポーツ障害の予防を指導し、地域で活動中。
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