足首の捻挫が腰痛に関係している?
こんにちは! スポーツで足首をグキッと捻挫(ねんざ)したあと、しばらくして「なんだか最近、腰が重いな…」「プレー中に腰が詰まる感じがする」と感じたことはありませんか?
「足首と腰は離れているし、関係ないだろう」と思われがちですが、実はスポーツ現場では【足首の捻挫のあと、高確率で腰痛を引き起こす】というケースが本当によくあります。
今回は、足首の機能解剖からひも解き、なぜ足首の怪我が腰の痛みに繋がってしまうのか、その深い関係性についてお話しします。
1. そもそも「足首」ってどんな構造?(解剖・機能解剖)
足首(足関節)は、地面とカラダが接する「唯一の接地面」です。 スポーツにおいて、走る、跳ぶ、切り返すといったあらゆる動きのパワーを地面に伝え、同時に地面からの衝撃を吸収するクッションの役割を果たしています。
足首の土台となる構造
足首の関節(主に向こうずねの骨である「脛骨・腓骨」と、足の付け根の骨である「距骨」で構成される距骨腿関節)のまわりには、多くの靭帯が張り巡らされています。 特に外側にある前距腓靭帯(ぜんきょひじんたい)などは、足首が内側にグラつくのを防ぐ重要なストッパーです。
運動の連鎖(キネティックチェーン)
機能解剖学的に見ると、足首は単独で動いているわけではありません。 足首が動くと、すねの骨が連動して傾き、それが膝、股関節、そして骨盤や腰椎(腰の骨)へとドミノ倒しのように連動していきます。これを「運動連鎖」と呼びます。
2. 「足首の捻挫」が残す、目に見えない爪痕
スポーツで最も多い怪我の一つが、足首を内側にひねる「内反捻挫(ないはんねんざ)」です。
「たかが捻挫、湿布を貼って痛みが引いたから大丈夫」と、不完全な状態のまま競技に復帰していませんか?ここに大きな落とし穴があります。
捻挫をすると、靭帯が引き伸ばされて緩むだけでなく、以下のような「機能低下」が体の中に残ってしまいます。
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関節の可動域の低下(特に足首を上にあげる「背屈」の動きが硬くなる)
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固有受容感覚(センサー機能)のバグ(足首が今どう傾いているかを脳に伝えるセンサーが鈍る)
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周囲の筋膜の癒着・緊張(内反を防ごうとして、すねの外側の筋肉などがガチガチに緊張する)
痛みが消えても、足首の「クッション機能」や「センサー機能」は壊れたままになっていることが多いのです。
3. なぜ足首の捻挫の後に「腰痛」が起こるのか?
では、本題です。足首の機能が落ちると、なぜ腰が痛くなるのでしょうか? 答えは、「足首がサボった分の仕事を、腰が押し付けられているから」です。
具体的なメカニズムは大きく3つあります。
① 「背屈(はいくつ)」が硬くなり、股関節と腰で代償する
走る・しゃがむ・切り返す動作のとき、足首がスムーズに曲がらない(背屈制限がある)と、カラダは別の場所を過剰に曲げてカバーしようとします。 その結果、骨盤が後傾(後ろに傾く)しやすくなり、腰の筋肉や筋膜(バックライン)に過度な負担がかかって腰痛を引き起こします。

② 荷重バランスの崩れと骨盤の歪み
捻挫した側を無意識にかばうため、反対側の足に体重を乗せるクセがついたり、あるいは捻挫側の足の外側に体重が逃げやすくなったりします。 足元の軸がズレると、その上にある骨盤は左右非対称に傾きます。土台(足元)が傾いた家は、柱(腰)に無理なストレスがかかりますよね。これと全く同じ現象が体の中で起きています。
③ インナーマッスル(体幹)への出力低下
足裏や足首のセンサーが鈍ると、地面を捉える感覚が弱くなります。 人間の体は、足が地面をしっかり踏みしめることで、お腹のインナーマッスル(腹横筋や多裂筋など)が自然と駆動するシステムになっています。足首がグラついていると体幹にスイッチが入らず、結果として腰のセーフティ機能が働きにくくなってしまうのです。
4. パフォーマンス低下を防ぐために、今やるべきこと
スポーツを愛するアスリートにとって、腰痛はパフォーマンスを著しく低下させる原因になります。いくら腰にマッサージや電気を当てても、原因が「過去の足首の捻挫」にあるならば、腰だけをアプローチしても根本解決にはなりません。
当院では、腰の痛みはもちろんのこと、その引き金となっている足関節の可動域や、足裏のアーチ、そして崩れてしまった全身の運動連鎖をトータルで評価し、根本から調整していきます。
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「接骨院に通っているけれど、腰痛がなかなかすっきりしない」
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「捻挫をしてから、なんとなくフォームが崩れてキレがなくなった」
そんなお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。足元からカラダを整え、全力が尽くせるコンディションを取り戻しましょう!

高校卒業後に君津市にある千葉医療福祉専門学校へ入学し、国家資格である理学療法士の免許を取得。卒業後は、木更津市にある君津中央病院へ入職し、整形外科・脳外科・神経内科など様々な診療科目におけるリハビリテーションを学びながら2年間勤務。その後、富津市にある加藤大介クリニックに開業から約20年間勤務し約50000万人の方を施術し、それと同時にスポーツトレーナーとして高校野球部をサポート。昨年2024年4月に木更津市に整体oasisを開業。整体業のほかに地域のスポーツ団体にスポーツ障害の予防を指導し、地域で活動中。


















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