足が攣る原因は?
足が攣る原因は一つに特定できないことが多く、複数の要因が絡み合って起こると考えられています。主な原因としては以下のようなものが挙げられます。
①:水分不足・電解質(ミネラル)バランスの乱れ
●汗を大量にかくことで、体内の水分だけでなく、筋肉や神経の働きを調整するナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムといった電解質も失われます。これらのバランスが崩れると、神経から筋肉への指令がうまくいかなくなり、筋肉が異常に収縮しやすくなります。
●特に、就寝中は発汗により水分が失われやすく、足が攣りやすい傾向があります。
②:筋肉疲労
●普段使わない筋肉を酷使したり、過度な運動や労働で筋肉に疲労が蓄積すると、筋肉の収縮をコントロールする機能が低下し、攣りやすくなります。
③:体の冷え・血行不良
●体が冷えると、筋肉がこわばり、血流が悪くなります。血流が滞ると、筋肉に十分な栄養や酸素が供給されなくなり、攣りやすくなります。特に足元は冷えやすい部位です。
④:加齢による筋力の衰え
●年齢を重ねると、筋肉の量が減り、血行も悪くなりがちです。これにより、筋肉が疲労しやすくなり、攣る頻度が増えることがあります。
⑤:病気や薬の影響
●糖尿病、腎臓病、肝臓病、甲状腺機能異常など、特定の病気が原因で足が攣りやすくなることがあります。
●腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症など、神経が圧迫される病気も足の攣りを引き起こすことがあります。
●一部の薬の副作用として、足の攣りが起こることもあります。
●妊娠中はホルモンバランスの変化や血流の変化により、足が攣りやすいと言われています。
足が攣った時の症状は?
●突然、筋肉に強い痛みと硬直が起こります。
●多くの場合、ふくらはぎ(こむら)に起こりますが、足の裏、かかと、指、太もも、腕など、全身の筋肉に起こる可能性があります。
●数秒から数分間続くことが一般的です。
●ひどい場合には、翌日以降も痛みが残ったり、肉離れに至ることもあります。
足が攣った時の対処法
●筋肉をゆっくり伸ばす : 痛い部分の筋肉をゆっくりと、無理のない範囲で伸ばします。ふくらはぎの場合、つま先を手前に引くようにすると効果的です。
●温める : 患部を温めることで血行が改善し、筋肉の緊張が和らぐことがあります。
●安静にする : 無理に動かさず、痛みが引くまで休息します。
足が攣るのを予防する方法は?
●十分な水分補給:
特に運動中や就寝前には意識して水分を摂りましょう。スポーツドリンクでミネラルを補給するのも有効です。
●ミネラルを意識した食事:
カルシウム、マグネシウム、カリウムなどをバランス良く摂取することが大切です(乳製品、小魚、海藻類、ナッツ類、大豆製品、緑黄色野菜など)。
●体を冷やさない:
夏場でも冷房で冷えすぎないようにしたり、就寝時にはパジャマや靴下で足元を温めるなどの工夫をしましょう。湯船に浸かって体を温めるのも良いです。
●適度な運動とストレッチ:
適度な運動で血行を促進し、筋肉を柔軟に保つことが大切です。運動前後のウォーミングアップやクールダウン、就寝前のストレッチも効果的です。
●生活習慣の見直し:
睡眠不足や過労を避け、バランスの取れた生活を送ることが重要です。
足が攣る原因には、水分不足(水分についての内容もご参考ください)や電解質バランスの乱れ、筋疲労や血行不良などがあります。この背景には、加齢による要因もあります。日頃から、水分摂取を心がけストレッチや筋力トレーニングなどの運動習慣を身につけて、足が攣る前に予防をしていきましょう!
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