靴の構造についてご存知ですか?
出かける時、運動する時、皆さんは『靴』を履くと思います。
靴はさまざまなメーカーから、さまざまな種類のものが発売されています。
お気づきになっている方もいると思いますが、靴は種類によってかなり違いがあります。
踵の高いものもあれば、靴の底が柔らかいもの、逆に固いもの、紐の靴もあればマジックテープのものなど…
靴は足を保護する役割のほかに、パフォーマンスをアップさせるものもあれば、怪我を起こす原因となってしますこともあります。
今回は、足にフィットする靴の構造についてお伝えしたいと思います。
靴の構造とは?
靴の構造は、大きく分けて「アッパー(甲革)」、「ソール(靴底)」、「インソール(中底)」の3つの主要な部分から構成されています。さらに細かく見ていくと、様々なパーツが組み合わさって靴が作られています。
1. アッパー(甲革)
- アッパーは、足の甲を覆う部分で、靴のデザインや素材によって様々な種類があります。
- トゥ(つま先): つま先部分を保護する役割があります。
- ヴァンプ(足の甲): 足の甲を覆う部分です。
- クォーター(腰革): 足の両側面からかかとにかけて覆う部分です。
- バックステイ(腰帯): かかと部分を補強する役割があります。
- タン(ベロ): 甲部分と足首の間にある、紐を通す部分です。
- 履き口: 履き口は、靴を履く際に足を入れる開口部です。
- アッパーの素材は、革、合成皮革、布、メッシュなど多岐にわたり、それぞれ特徴が異なります。
2. ソール(靴底)
- ソールは、地面と接する部分で、歩行時の安定性やクッション性に影響します。
- アウトソール(本底): 地面と直接接する部分で、耐久性やグリップ力が求められます。
- ミッドソール(中底): アウトソールとインソールの間にある部分で、クッション性や衝撃吸収性を高める役割があります。
- ヒール(かかと): かかと部分の高さや形状によって、歩行時の安定性やスタイルが変わります。
3. インソール(中底)
- インソールは、靴の内側に敷かれた中敷きで、足の裏を支え、快適な履き心地を提供します。
- インソール(中敷き): 足の裏を支え、クッション性や通気性を高める役割があります。
- シャンク(芯材): 靴底の中央部分に配置され、靴の安定性を高める役割があります。
- 先芯(月型): 靴のつま先部分に配置され、つま先の形状を保ち、保護する役割があります。
- 月型芯(カウンター): 靴のかかと部分に配置され、かかとの形状を保ち、安定性を高める役割があります。
靴の種類による構造の違い
- スニーカー: クッション性の高いミッドソールやグリップ力のあるアウトソールが特徴です。
- 革靴: アッパーに革を使用し、フォーマルなデザインが特徴です。
- サンダル: 通気性が良く、夏場に快適な履き心地を提供します。
- スポーツシューズ: 各スポーツの特性に合わせて、機能性が追求された構造になっています。
靴の構造は、デザインや機能性によって様々です。靴を選ぶ際には、用途や好みに合わせて、構造や素材にも注目してみると良いでしょう。
靴を選ぶ時のポイント3つ
靴を選ぶ時のポイントは3つあります。
1:適正サイズ 足長
中敷の長さはサイズ表示よりも大きく作られていることが多いです。
この余りの長さのことを「捨て寸」といい、靴の中で足が前に動いても爪先が当たらないように設けられた爪先のゆとりとなります。
靴によっては捨て寸が3㎝のものもあれば無いものもありますので、フィッティングには注意が必要です。
ちょうど良いサイズは、実際の足サイズ(足長)より、1〜1.5㎝となります。
2:ヒールカウンター 月型芯(つきがたしん)
ヒールカウンターとは、靴のかかと部分に内蔵された硬い芯材のことです。日本語では「月型芯(つきがたしん)」とも呼ばれます。
▶︎ヒールカウンターの役割
- かかとの安定性向上:
- かかとをしっかりと支え、左右へのブレを抑制します。これにより、歩行時の安定性が増し、足への負担を軽減します。
- 靴の形状維持:
- かかと部分の形状を保持し、型崩れを防ぎます。
- かかとの保護:
- 外部からの衝撃からかかとを保護します。
- 外部からの衝撃からかかとを保護します。
▶︎ヒールカウンターの重要性
- ヒールカウンターは、歩行時の安定性や快適性に大きく影響するため、靴選びにおいて重要な要素の一つです。
- 特に、スポーツシューズやウォーキングシューズなど、運動量の多い靴においては、ヒールカウンターの有無や硬さが重要になります。
- ヒールカウンターがしっかりしている靴は、かかとが安定しやすく、疲れにくいです。
▶︎ヒールカウンターの種類
- ヒールカウンターの素材や硬さは、靴の種類や用途によって異なります。
- 一般的には、革や合成樹脂などが使用されます。
▶︎ヒールカウンターの注意点
- ヒールカウンターが柔らかすぎると、かかとが安定せず、疲れやすくなります。
- ヒールカウンターが硬すぎると、かかとへの当たりが強くなり、痛みを感じることがあります。
- ヒールカウンターは、靴の中でかかとの側方に倒れるオーバーアクションを抑える効果があります。
- ヒールカウンターがあることで、ヒトは歩くのが楽になるのです。
3:シャンク 踏まず芯(ふまずしん)
▶︎靴のシャンクとは
靴のシャンクとは、靴底の中央部分、土踏まずの下に配置される補強材のことです。主に金属や硬質プラスチックなどで作られています。
▶︎シャンクの役割
- 靴の安定性向上:
- シャンクは、靴底のねじれを防ぎ、安定性を高める役割があります。特に、ハイヒールやスポーツシューズなど、安定性が求められる靴に多く用いられます。
- 土踏まずのサポート:
- シャンクは、土踏まずを支え、歩行時の負担を軽減します。
- 靴の形状維持:
- シャンクは、靴底の変形を防ぎ、靴の形状を維持する役割もあります。
▶︎シャンクの重要性
- シャンクは、歩行時の安定性や快適性に大きく影響するため、靴選びにおいて重要な要素の一つです。
- シャンクがしっかりしている靴は、歩行時の安定性が高く、疲れにくいです。
- 特に、ハイヒールやスポーツシューズなど、安定性が求められる靴においては、シャンクの有無や硬さが重要になります。
▶︎シャンクの種類
- シャンクの素材や形状は、靴の種類や用途によって異なります。
- 一般的には、金属製や硬質プラスチック製のものがあります。
▶︎シャンクの注意点
- シャンクが柔らかすぎると、安定性が低下し、疲れやすくなります。
- シャンクが硬すぎると、足への負担が大きくなり、痛みを感じることがあります。
靴を選ぶ際には、シャンクの有無や硬さを確認し、自分の足に合ったものを選ぶようにしましょう。
正しい靴の構造を知ることは、足の障害を予防しパフォーマンスをアップさせる第一歩となります。
その他にも、靴の履き方が大切となります。
履き方を知りたい方は、ぜひ【整体院oasis】までご相談ください。
皆様のお越しをお待ちしております。

高校卒業後に君津市にある千葉医療福祉専門学校へ入学し、国家資格である理学療法士の免許を取得。卒業後は、木更津市にある君津中央病院へ入職し、整形外科・脳外科・神経内科など様々な診療科目におけるリハビリテーションを学びながら2年間勤務。その後、富津市にある加藤大介クリニックに開業から約20年間勤務し約50000万人の方を施術し、それと同時にスポーツトレーナーとして高校野球部をサポート。昨年2024年4月に木更津市に整体oasisを開業。整体業のほかに地域のスポーツ団体にスポーツ障害の予防を指導し、地域で活動中。
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