冷え性と経絡の深い関係!内臓からポカポカになる対処法を国家資格を保有している院長が日頃のケアの方法も含めて詳細に解説!【整体院oasis 木更津】

冷え性でお悩みの方へ

こんにちは。整体院oasisです。

「いつも手足が冷たい」「夏でもお腹が冷える」など、冷え性は多くの女性にとって深刻な悩みです。特に20代から50代の女性の約半数が冷えを感じていると言われています。

単なる「体質のせい」と諦めていませんか?

東洋医学と西洋医学、双方の視点から見ると、冷え性の原因は「内臓の冷え」と「自律神経の乱れ」にあり、それは経絡(けいらく)の滞りとして体にあらわれます。

今回は、冷え性のメカニズムを詳細に解説し、自宅でできる経絡を使った対処法まで、医学的根拠を踏まえてご紹介します。

冷え性のメカニズム:内臓と自律神経の深い関係

冷えは、体の中心部にある「深部体温(内臓温度)」が低下しているサインです。この深部体温の維持には、血液循環と自律神経が深く関わっています。

① 内臓冷え(内臓型冷え性)のメカニズム

体の熱源の約40%は筋肉で作られますが、残りは肝臓などの内臓器官が熱産生を担っています。

●基礎代謝と内臓温度の低下:
内臓の温度がわずか1℃下がると、基礎代謝は約12〜15%低下し、免疫力も大きく低下すると言われています。この状態が続くと、消化吸収能力が落ち、栄養を熱に変える力そのものが衰えてしまいます。

●冷たい飲食物と経絡:
冷たい飲食物を摂りすぎると、胃や腸が直接冷やされます。東洋医学では、脾胃(消化器系)の経絡(脾経・胃経)は「気」や「血」の源とされますが、ここが冷えると全身に温かいエネルギーを送り出せなくなり、手足が冷える「四肢末端型」の冷えを引き起こします。

② 自律神経の乱れと血管の収縮

自律神経は、体温を一定に保つための「体温調節機能」を担っています。

●交感神経優位による冷え:
ストレスや慢性的な疲労、睡眠不足により、交感神経が過剰に優位になると、体は戦う・逃げるための緊急モードに入ります。このとき、末梢の血管が収縮し、体温(血液)を体の中心部(内臓)に集めようとします。その結果、手足などの末端への血流が極端に制限され、冷えにつながります。

●「冷えのぼせ(上熱下寒)」:
自律神経の乱れや瘀血(血の滞り)が原因で、下半身は冷えているのに、上半身や顔だけが熱くなるタイプです。熱の分配がうまくいっていない状態で、冷えを改善するには自律神経の調整が不可欠です。

③ 嗜好品(タバコ)が招く冷えの悪化

喫煙は冷え性を悪化させる明確な要因です。

●ニコチンによる血管収縮:
タバコに含まれるニコチンには、強力な血管収縮作用があります。喫煙後、一時的に末梢の血流が悪くなり、血管が元に戻るまでに数時間かかると言われています。日常的な喫煙は慢性的な血流不足を引き起こします。

●一酸化炭素による酸欠:
タバコの煙に含まれる一酸化炭素は、血液中のヘモグロビンと結合し、本来運ばれるべき酸素の運搬を妨げます。細胞が酸欠状態になると、熱を産生する代謝機能が低下し、冷えやすくなります。

 

経絡(けいらく)の視点:冷え性改善に欠かせない3つのルート

東洋医学では、冷え性を根本から改善するために、特に体の熱源と血流を司る以下の3つの経絡を整えます。

経絡 役割 冷え性との関係
腎経
(じんけい)
生命力、体力の源(根本の熱源)。ホルモンや水分代謝を司る。 衰えると全身の「温める力(陽気)」が低下し、慢性的な冷えの原因になる。
脾経
(ひけい)
消化吸収(気・血の産生)。体内の水分代謝を司る。 弱ると、熱を運ぶ「血」が不足し(血虚)、手足が冷える。
肝経
(かんけい)
「気」や「血」の流れを調整し、精神状態にも影響する。 ストレスで滞ると、自律神経が乱れ、血管収縮による冷え(気滞)を引き起こす。

当院では、これら3つの経絡の流れを整えることで、体の内側から熱を生み出す力を呼び覚まし、根本的な体質改善を目指します。

3. 医学的根拠に基づいた冷え性への対処法

経絡を意識したセルフケアや生活習慣の改善は、血流を改善し、自律神経のバランスを整える科学的な効果も期待できます。

対処法① 経絡を刺激するツボ押し・お灸

特に冷え性に有効で、自宅で簡単にアプローチできるツボをご紹介します。

ツボ名 位置 経絡上の役割と効果(医学的視点)

三陰交
(さんいんこう)

内くるぶしの一番高いところから指4本分上(すねの骨の後ろ)。 脾・肝・腎の3つの陰経が交わる要所。女性ホルモンの調整や骨盤内血流を改善する作用が期待され、月経時の冷えや更年期の不調にも有効です。
湧泉
(ゆうせん)
足の裏、指を曲げたときにできる「人」の字のくぼみ(腎経)。 腎のエネルギーを高め、全身の血流促進に効果的。足裏は第二の心臓とも呼ばれ、ここを刺激することで末梢血管の拡張が促されます。
関元
(かんげん)
おへそから指4本分下のお腹の中心(任脈)。 東洋医学の**「丹田」**に位置し、体を温める効果が高いツボ。内臓温度を上げることで基礎代謝をサポートします。

 

対処法② 血管の収縮・拡張を促す入浴法

入浴は副交感神経を優位にし、血行を促進する最高のセルフケアです。

入浴法 詳細と医学的メカニズム
ぬるま湯にゆったり入浴 38℃〜40℃のぬるめのお湯に、10分〜30分ほどゆったりと浸かるのが基本です。熱すぎるお湯(42℃以上)は交感神経を活性化させ、かえって血管を収縮させてしまうため逆効果です。ぬるま湯は副交感神経を優位にし、リラックスとともに血管を拡張させます。
温冷交代浴(手足限定) 湯船から出て、手や足の先をお湯(40℃程度)と冷水(15℃程度)に交互に10秒ずつ浸けます。これを数回繰り返すことで、血管の拡張・収縮運動が活発になり、末梢の血流ポンプ機能が鍛えられます。

 

対処法③ 熱を生み出す筋肉を鍛える運動

冷え性対策に重要なのは、熱産生に貢献する大きな筋肉を鍛えることです。

運動と効果 経絡との関係
ふくらはぎの運動
(カーフレイズなど)
ふくらはぎは「第二の心臓」と呼ばれ、下半身の血液を心臓に戻すポンプの役割を担います。ここを動かすことで、下肢の血流が改善します。
スクワットやウォーキング 太ももやお尻など、全身の7割の筋肉が集中する下半身を鍛えることで、効率よく基礎代謝熱産生能力を高めます。

冷え性を改善することは、単に体を温めるだけでなく、自律神経を整え、免疫力を高め、肌の調子を良くすることにも繋がります。

『冷え性』には『血流』も改善が必要となります。
今回ご紹介した方法を試して、ご自分に合う方法を見つけてみてください。

もっと詳しく知りたい方は、当院までお気軽にご連絡ください。

また、その他のブログもぜひご参照ください。

https://oasis-bodyslinkmind.com

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ABOUT US
金子 隆一
高校卒業後に君津市にある千葉医療福祉専門学校へ入学し、国家資格である理学療法士の免許を取得。卒業後は、木更津市にある君津中央病院へ入職し、整形外科・脳外科・神経内科など様々な診療科目におけるリハビリテーションを学びながら2年間勤務。その後、富津市にある加藤大介クリニックに開業から約20年間勤務し約50000万人の方を施術し、それと同時にスポーツトレーナーとして高校野球部をサポート。昨年2024年4月に木更津市に整体oasisを開業。整体業のほかに地域のスポーツ団体にスポーツ障害の予防を指導し、地域で活動中。