日頃から自分の『姿勢』が気になりませんか?
こんにちは。いつも当院のブログをお読みいただき、ありがとうございます。
「最近、鏡を見るたびに背中が丸まっている気がする……」 「デスクワークが続くと、どうしても姿勢が崩れて腰が重くなる」
そんな悩みをお持ちではないでしょうか?多くの方が、姿勢を良くしようとして「よし、背筋を伸ばそう!」と無理に胸を張ります。しかし、数分後には意識が途切れ、また元の猫背に戻ってしまう。そんな経験、きっとありますよね。
実は、姿勢を支えるのは「背中の筋肉」の根性だけではありません。 もっと深いところ、私たちの体の中にある「天然のコルセット」が正しく働いているかどうかが、疲れにくい美姿勢を保つ最大のポイントなのです。
今回は、そのカギとなる「腹圧(ふくあつ)」について、解剖学の視点からわかりやすく紐解いていきましょう。
1. そもそも「腹圧」って何?
「腹圧」という言葉、最近耳にすることが増えたかもしれません。正式には「腹腔内圧(ふくくうないあつ)」と言います。
イメージしてみてください。私たちの体の中、お腹の部分には骨がありません。胸には「肋骨(あばら骨)」があり、肺や心臓をガッチリ守っていますが、お腹周りにあるのは「背骨」一本だけ。それなのに、なぜ私たちはぐにゃりと潰れずに立っていられるのでしょうか?
ここで登場するのが「腹圧」です。
上の画像にあるように、お腹の中を一つの「空気のパンパンに詰まった風船」だと想像してください。この風船の圧力がしっかり高まっていると、内側から背骨や内臓を支え、体が安定します。
逆に、画像右側のようにこの風船がしぼんでいると、上半身の重みを支えきれず、背中が丸まったり、腰に過剰な負担がかかったりしてしまうのです。
2. 「天然のコルセット」を構成する4つの筋肉
この「お腹の風船」を上下前後から支えているのが、4つのインナーマッスルです。これらがチームとして働くことで、理想的な腹圧が生まれます。
-
横隔膜(おうかくまく): 風船の「天井」。深い呼吸の主役です。
-
腹横筋(ふくおうきん): お腹をぐるりと囲む「壁」。まさに天然のコルセットです。
-
多裂筋(たれつきん): 背骨にベタッと張り付いている「後ろの柱」。
-
骨盤底筋群(こつばんていきんぐん): 風船の「底」。骨盤の出口を支えます。
画像左側のように、これら4つの筋肉が連動して内側に圧力をかけることで、姿勢は内側からシャキッと安定します。
3. なぜ腹圧が下がると「疲れやすく」なるのか?
「姿勢が悪いのは筋力不足だから、腹筋運動をしなきゃ!」と、表面の筋肉(シックスパック)ばかりを固めても、実は腹圧はうまく高まりません。
生理学的な視点で見ると、腹圧の源は「呼吸」にあります。
-
高い腹圧(画像左): 深い呼吸により横隔膜がしっかり上下し、風船に空気が満ちている状態。背骨が本来のカーブを保ち、筋肉の無駄な緊張がありません。
-
低い腹圧(画像右): 呼吸が浅くなると風船がしぼみ、背骨の支えを失います。その結果、頭の重さを支えるために「肩こり」が起きたり、腰の骨に負担がかかって「腰痛」を引き起こしたりするのです。
いわば、タイヤの空気が抜けた自転車を一生懸命こいでいるような状態。これでは疲れて当然ですよね。

4. 今日からできる、腹圧を取り戻す第一歩
では、どうすればこの「腹圧」を取り戻せるのでしょうか? もっともシンプルで効果的な方法は、「深い呼吸」です。
-
鼻からゆっくり息を吸い、お腹の前後左右、360度を膨らませるイメージを持ちます。
-
吐くときも、お腹がベコッと凹みすぎないよう、内側からの張りを少し残したまま細く長く吐きます。
たったこれだけのことですが、この呼吸を1日に数回行うだけで、脳と筋肉のネットワークが再構築され、無意識のうちに姿勢を支える力が戻ってきます。
最後に、姿勢と自律神経
姿勢は、見た目の美しさだけでなく、私たちの体内のコンディション(自律神経や内臓の働き)とも密接に関わっています。
「最近、姿勢が崩れてきたな」と感じるのは、体があなたに送っている「内側からの支えが足りないよ」というサインかもしれません。
当院では、単に外側から筋肉をほぐすだけでなく、この「腹圧」を正しく使えるような体のバランス調整、そして一人ひとりに合った呼吸の質を高めるアプローチを大切にしています。
もし、ご自身で「なかなか姿勢が改善しない」「呼吸が浅い気がする」と感じたら、ぜひ一度ご相談ください。内側から整う、羽が生えたような体の軽さを、一緒に取り戻していきましょう。
その他、姿勢についての記事は下記のURLをクリックしていただけますと、ご覧になれます。

⬇︎ここをクリック
https://oasis-bodyslinkmind.com/姿勢

高校卒業後に君津市にある千葉医療福祉専門学校へ入学し、国家資格である理学療法士の免許を取得。卒業後は、木更津市にある君津中央病院へ入職し、整形外科・脳外科・神経内科など様々な診療科目におけるリハビリテーションを学びながら2年間勤務。その後、富津市にある加藤大介クリニックに開業から約20年間勤務し約50000万人の方を施術し、それと同時にスポーツトレーナーとして高校野球部をサポート。昨年2024年4月に木更津市に整体oasisを開業。整体業のほかに地域のスポーツ団体にスポーツ障害の予防を指導し、地域で活動中。


















コメントを残す